あがり症の営業職~苦労するけど意外とあり
就職・転職をする場合、圧倒的に見つかりやすいのが営業です。
やはり仕事を持ってこないとどうにもならず、どこも集客で苦労しているからです。だから営業職は常に引く手あまた。
でもあがり症でド緊張しがちな性格だと、お客さんの前で固まってしまったり、どもってしまったりするのでは?と不安になるでしょう。
結論として苦労はします。
でも、あがり症な人は逆に営業に向いているなんて言葉もあります。これは信じられないでしょうがあながち嘘でもないのです。
あがり症は相手の気持ちが分かるから有利
あがり症がやる営業職のメリットってある?
イケイケな性格の人より、相手の気持ちを感じやすいのがメリットです。
あがり症の人は相手の一挙手一投足が気になります。目線までも気になります。
「あ、この人今一瞬目をそらした。あっちいけって思っているんじゃ……」
こういうのって気にしすぎと言われるのですが、営業で相手に納得してもらうためには、相手が今どんな気持ちなのか知る必要があります。
イケイケな明るい性格の人が営業向きとされるのは、相手の気持ちをある意味無視できるからです。あがり症の人みたいに気になることが少ないだけなんですけどね。
あがり症の営業は意外と受け入れられる
どこの家庭も会社も営業お断りというのが多いです。
これはうっとうしいから、というのが大きな理由。
なぜうっとうしいかというと、イケイケな営業マンがうざったいからです。しかも、こっちの需要を無視して、ひたすら「これ、いいですよ~。買わないと損ですよ~」と猛プッシュの連続。こっちの話を聞かないどころかしゃべらせないほどです。
でもあがり症の人というのは、お客の前でこういう営業をしません。というかできませんよね。
あがり症の人でも営業職を続ければ、あがり症の症状が出ていてもなんとか形になってきます。ちょうどそれくらいがいい感じになり、営業されているというマイナスイメージを感じさせない仕事ができるようになります。
ボーナスタイム!なぜか買ってもらえることがある
イケイケな営業マンの場合、いきなりピンポーン!で話をしてそのまま商談ということはあまりありません。結構押して押してだったり、複数回訪れてということが一般的。
でもあがり症の場合、相手先の人に妙に受け入れられることがあります。
これは普段受けている営業に対する不快感がありながら、実際に応対したらえらく緊張しつつ頑張っている営業の人が目の前にいた。なんか違うな、この人なら話を聞いてみようかということがあります。
人は初対面で80%以上の印象が決まると言われます。
営業の場合、これまでのしつこくて無駄な営業による固定観念がお客サイドにあります。
本当は話を聞いてみてもいいという気持ちがあっても、だいたいの営業スタイルが受け入れられなかったりするのです。逆にあがり症の人の方が誠実に見えて、裏がなさそうな印象になるので妙にスパッと決
まることがあります。
あがり症は営業できないのではない。慣れるのに時間がかかるだけ
でもあがり症だと人前でどうしても固まってしまう……顔も赤くなるし、こんなんで営業ができているとは思えないけど?
あがり症とイケイケ性格との違いは、単純に言うと行動力。それに伴う「慣れ」の速度の違いだけです。
あがり症は営業に向いていないと言われるのは、営業として成り立つまでの慣れに時間がかかるからです。イケイケ性格だととにかく会社訪問!お宅訪問!インターホンを押すのはスマホをタッチするのと同じ感覚です。
あがり症だと何もかもが障害に思えてしまい、一軒訪問するだけでも尻込みしがち。
ただ苦労ながらにそれを続けていくと、こうやると緊張しにくい、こう話すと相手の表情が曇りにくい、などなど、自分ながらのコツ、スタイルが身についてきます。
営業以外の仕事でも行動しないと絶対に慣れない
例えば一切人と離さない事務職であっても、事務の仕事を実際にやり続けない限りは慣れませんよね。
営業も全く同じ。
実際に会社訪問なりして断られることが営業職の一部です。これは避けるべきではなくむしろ感謝するべき。私の営業を断ってくれてありがとうございます。経験値が溜まりました!ぐらいでいいんです。
あがり症は営業に向いていないのではなく、ある一定の慣れに到達するまでに時間がかかること。
そして、実際に慣れてくるとイケイケ性格より営業成績が良くなります。自分だけのパターンをいかに見つけられるかが勝負。
あがり症は会社規模じゃなくて社風・商品
で会社を選ぶべき
あがり症は営業成績が出るのが遅くなるよね?どんな会社だったら待ってもらえるのかな?
新卒ならまだいいのですが、もし転職となると即戦力が求められます。ゆうちょにあなたの成長を待ってくれません。でも社風がガツガツしていなければ、あがり症の人でも間に合います。
営業職というと一括りにされますが、実際はむちゃくちゃ細かく種類が分かれます。
細かい商品を売る会社はガツガツしやすいので避ける
極端な話、怪しい健康食品を売っている会社なんて、相手を騙してなんぼというブラックなところもあります。こういうところの営業は、ある意味騙される人間を探してくる仕事です。
一方、年に何個か売れればO.K.みたいなシステムだったり大型製品だと、基本的に売れる相手も限られるので、営業先の数がかなり少なくなります。なのでガツガツする必要もなければ、相手を騙すテクニックも心理学も必要ありません。
なので、なるべく大型の商品やサービスを売るほうがあがり症の人は始めやすいです。周りもポコポコと成約を取ってくるわけじゃないので、焦りづらくて助かります。
ルート営業があがり症向きとは限らない
新規の営業は毎回違う人相手なので、あがり症の人には向いていないと言われます。
逆に相手先が決まっているルート営業なら緊張する度合いも低く、慣れていくからやりやすいと。
確かにそうなのですが、これは絶対にそうとは言えないんです。
ルート営業にはルート営業なりの難しさがあります。自分の会社だけが出入りしているのならいいのですが、例えば病院の医療機器や製薬納入だと話は違います。このルート営業は他の会社が常にその座を狙って出入りしているため、病院の先生から無理難題言われたり、それを会社に持ち帰ったら上司に無茶言われたりと苦労することが耐えません。
このようにルート営業は一見あがり症に適しているように見えて、違うところでストレスを受け続けてしまい、余計にあがり症の症状が悪化することもあります。
応募しようと思っている会社の業界はどんな感じなのか?
それは最低限知っておかないと、どんな営業になるか分からないというわけです。
あがり症は大手の転職サービスに応募するべき
新卒はいいけど転職組のあがり症は、どうやって転職先を見つければいいの?
新卒以外となると転職ですが、これはもう大手の転職サービスに登録するのが必須です。あがり症関係なく、今はみんな登録しています。
大手の理由ですが、大手ほど様々な人が応募してくるため、こんな性格の人はこんな企業で長続きしている、逆にすぐ辞めているというのが分かります。
転職サービスは転職が成立したときに、相手企業から給料の何ヶ月分かを紹介手数料としてもらっています。だったらあがり症だろうがなんだろうが、とりあえず入社させたらO.K.なんじゃ?と思うかもしませんよね。
でもそれは実際ありえません。
なぜなら、そういうのが続くとあの転職エージェントはダメだ。ウチの会社に合わないのばかり送ってくると噂が広まります。となると今後の経営が成り立たなくなります。
確かに転職成功の数が必要ですが、紹介した企業でできるだけ長く勤めてもらうことも重要なポイント。なのであがり症の人にはあがり症になるべく適した、なるべく続けられる社風や業界などを紹介してもらえます。
そのための情報、根拠として、やはり大手の実績数というのがモノを言うのです。
新卒・第二新卒・ニートは営業やるなら今です
新卒や卒業して何年か経ったり、仕事経験がないニートはどうなるの?
こんな人もとりあえず斡旋エージェントサイトに登録してみてください。あがり症なら、今営業になっておくべきです。
というのは、やはり若い内のほうが何でもできるからです。
あがり症などが絡んでニート生活になっている人は、こういった就職斡旋サービスに登録するのさえ抵抗感を強く感じるでしょう。でもどこかでこのままじゃダメという気持ちも強くあると思います。
これ、一度はこういったサイトに登録してみてください。それだけで強烈な推進力が得られます。
普通は企業に直に応募する必要があるのですが、それってもうある意味ゴールなんですよね。重い腰を上げるには。
でもそこまではできないんです。特にニートの人は。
でも、斡旋エージェントに応募しても、待っているのは担当者との面接です。まだ企業に対するアプローチじゃないです。だからまだチャレンジできます。そしてこの地点に立っただけで、急激に勇気が沸いてくるんです。
あがり症でもなんとかなりそう。営業でもやれそうな気が少ししてくるくらいです。
その行動と気持ちがあれば、誰より相手の気持を察することができるあがり症の人は、営業職はもちろん、いろいろな職への道が一気に広がります。